邂逅
アコガレの五平餅を、食べる機会があった。
朝ドラで見て以来、ずっと食べてみたかった。
五平餅とは、
お米をつぶして、棒に付けて、たれをつけて焼いたもの。
たれは味噌と胡桃を混ぜて甘く味付けしてある。
どう考えてもおいしいじゃないか!
いつか食べたい五平餅、
そうそう売ってないよ、五平餅。
そんな五平餅が、近くの祭りで、売られていた。
二度見するくらいに驚き、
次の瞬間に喜び、
そのまた次の瞬間には買っていた。
五平餅、五平餅!
右手と左手にナイフフォークを持って
テーブルをだんだん叩くような心持ちで、
いざ実食。
はむ。
もち。
むち。
あー。 そー。 そーそー。
やっぱそー?
おいしい。
テレビで見たのには、もっとたれが贅沢に塗られていたけど、この量でもおいしい。
ごはんのつぶつぶと、胡桃味噌だれが、むちむちと口の中で絡み合い、
幸福が生まれてくる。
五平餅。
嗚呼五平餅、五平餅。
岐阜の郷土料理、五平餅。
作りたい。
作ります。
あなたに会えて、よかった。
好き。