考えるマカロニ

atsu-atsuの脳内のシナプスのお遊戯を文章化したものです。

デイキャンプ

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「マシュマロを焼きたい」

 

たったひとことで、娘は親二人を行動的にする。

 

野外でマシュマロを焼くのに必要なものは一体何か?

わたしはリストアップする。

 

・マシュマロ

・長い棒

 

問題は何で焼くか。

娘の希望は「焚き火」。

焚き火って、どこでもやっていいものではないんだろうけど、

じゃあどこなら文句言われないのか?

自然に過ごしているとどこまでもインドアなわたし、

アウトドアのことがさっぱりわからない。

わからないことがわからない。

なのでググる。思いつくままにググる

焚き火には焚き火台というものを使うのがキャンプ場などではマナーらしい。

待てよ、カセットコンロを使うってこともアリなのか?

どうせ外で火を使うなら、コーヒー淹れたらええやん。

何で淹れる?お湯沸かす?お湯持ってく?

疑問は芋づる式に。

しかしググって一日終わるほど哀しいことはないので、

とりあえず見切り発車!

 

カセットコンロ、ボンベ、お箸、ミネラルウォーター、ゆず茶(子ども用)、

片手鍋、計量カップ段ボール箱に入れて車に積み込む。

ポップアップテント、チェアも積み込む。

さあ出発だ!

 

アウトドア用品がありそうなお店に寄る。

コーヒー用に素敵なマグをゲットしたかったけど、出会えず。

スーパーでマシュマロやコーヒーのドリップバッグ、

おにぎりやパンを買って、バーベキュー用の串も買って、

近場の川原へGO!

 

物部川

大きな川の、下流の方だ。

車を駐める場所と、デイキャンプの場所が近いのが楽なので

そういうロケーションを選ぶ。

 

まず思う。

テーブルは必要!

しかし今回はないので、段ボール箱の上にカセットコンロを設置。

不完全でも、やれば必要なものがわかるもんだ。

鍋で湯を沸かす。

まずはカップラーメンを作る。

アンパンマンのと、カップヌードルシーフード味。

野外でカップラーメン、これは夫婦にとっては思い出があって、

今は亡きお義父さんが、野外でカップヌードルを食べるのが好きだったのだ。

子どもは初めてのカップラーメンをおいしいと言って食べた。

ジャンクを覚えさせるのもどうかと思うけど、

人生にはノスタルジーと愉しみが必要だ。

すなわち心の栄養である。

 

次にコーヒーを淹れる。

理想はコーヒー器具を持ってきてドリップだけど、

今回はいろいろ短縮のためにドリップバッグ&紙コップで。

それでも充分おいしい。

実際、味よりも、野外でコーヒー淹れたことに満足した。

そして各自、パンを食べたりおにぎりを食べたり

夫に至っては焼き鳥を炙って食べたり、する。

 

そしてついにマシュマロだ。

マシュマロを串に刺し、カセットコンロの見えない炎に近づける。

最初は風のせいかうまく焼けなかったが、

あるとき急に、娘のマシュマロが焦げる。

その後はだんだん要領を掴んできて、

とろりとしたマシュマロを食べることに成功した。

焚き火ではなかったけれど、娘は満足そうだった。

 

ゆず茶を作ったり、どら焼きを食べたりしてのんびりし、撤収。

河川敷でフリスビーとボール遊び、鬼ごっこをして、帰った。

 

車の中で、娘は「すっごく楽しかった」と言った。

スタート同様、たったひとことで、わたしの心を安堵させる。

娘は我が家の、有能なリーダーである。