考えるマカロニ

atsu-atsuの脳内のシナプスのお遊戯を文章化したものです。

寝言は母を救う

 

 

「ママー!あそぼー!」

 

 

・・・

わたしは今、脱ステロイドをしている。

子どもの頃にアトピー性皮膚炎と言われてから

ずっと使い続けてきたステロイド剤を、

昨年7月からやめた。

 

皮膚の再生には睡眠が大切。

だから早く床についているのに

小さなかゆみが気になり眠れず、

気をそらすために本を開き、

それでも飽き足らずiphoneでドラマを見始め、

おもしろくて3話連続見るという、

結局睡眠を取れてないやれやれな状況の深夜3時に

となりで眠る子どもが突如発した寝言。

 

ママー!あそぼー!

 

あまりにもシンプルな呼びかけに、

下瞼から涙が湧いてきた。

 

夢の中で、この子はわたしに要求している。

ただただ、「あそぼう」とだけ。

 

わたしの肌がガサガサしてたって、

あかぎれがあったって、

乾燥で手がうまく広げられなくたって、

毎日遠くに出口を見るような

見えてさえいないような

ステロイドの日々を送っていたって、

この子はそれを問題にしない。

 

あそんで。それだけ。

わたしは、うん、あそぼう。

それだけでいいのだ。

 

ありがとう我が家の天使。

あなたがいれば

ああ うつむかないで

歩いて行ける

この人生砂漠。

 

 

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我が家の天使(自画像)