鳩三郎
鎌倉に行ってきました。
4ヶ月振りの鎌倉は、何の違和感もなくわたしたちを迎えてくれました。
違うのは、帰る家が、自分の家じゃなくて友達の家だったこと。
自分の家のように、いやそれ以上に快適に過ごさせてもらいました。
そんな友達がいる限り、鎌倉は第二のふるさとです。
鎌倉といえばこれ。
豊島屋の「鳩サブレ―」。
キングオブ鎌倉土産の定番。
鎌倉土産=鳩サブレ―って、安易なようだけど
鳩サブレ―って本当においしいんです。
大きくて、かわいくて、ほどよい甘さ、バターの香り。
焼き菓子だから日持ちもするし、重くないし。
本当に、お土産にもってこい!
小中学生のみなさん、お土産はひねらず鳩サブレ―でいいよーー!
変な大仏のお菓子(※イメージです)とか買うなよーーっ、と言いたいです。
鎌倉に住んでいても、鳩サブレ―もらうと小躍りします。
そんな鳩サブレ―、今回大きな缶のを初めて買いました。
中には「鳩のつぶやき」なる二つ折の紙が入っていました。
それは豊島屋初代が明治時代に鳩サブレ―を
初めて作ったときのエピソードから始まり、
激動の昭和を経て現在に至るまで鳩サブレ―を大切に育ててきたという
鳩サブレーの生い立ちを三代目がしたためたものでした。
異人さんからもらったビスケットにピンときて
当時手に入りづらかったバターを買い求め、
毎日試作にふけって求めていた味を実現させた初代。
崇敬する鶴岡八幡宮の境内にいる「鳩」をモチーフにして、
鳩サブレ―が生まれたのでした。
戦争中はお菓子が作れなくなり、
戦後も経済統制下でやはりお菓子は作れず。
「決してヤミはやってはならない、お天道様に恥じず、
まっこうから菓子が作れるまで店は開けるな」
と言い続けた初代。
経済統制が外されて鳩サブレ―を再び作れる日が訪れたけれど、
それをみることなく逝かれてしまったそうです。
その先代は、鳩サブレーのことを「鳩三郎」と呼んでいたとか。
あなたのつくった鳩三郎、
今では日本全国、異国の地までも、羽ばたいていますよ。