考えるマカロニ

atsu-atsuの脳内のシナプスのお遊戯を文章化したものです。

南国よりM女史を想ふ

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「もはや戦後ではない」

そんな言葉を、歴史で習った。

 

我が家が鎌倉から高知へ引っ越してから、はや5ヶ月。

もはや引っ越し後ではない。

と、言えたらいいけど、

まったくもって引っ越し後のカオスを引きずっている。

 

季節がおかしいが、

今ごろ着物の虫干しをしている。

衣替えは6月、10月で、虫干しもその頃に行えば良いのだが、

わたしは。

引っ越してからというもの、

大いに気になりながらも、

8月になるまで着物の入った段ボールを放置してきたのだ。

ごめんなさい着物さんたち。

引っ越しの疲れというのはかくも長く続くのか。

そういうことにしておきたい。

 

段ボールの中がひどいことになっていたらどうしよう!

そんな不安を抱えながら中をあらためてみると、

まずはたとう紙の束が出てきた。

その下に帯揚げなど小物類。

その下に着物があった。

たとう紙には少々の微細な虫が見受けられて、ガーン、やっぱりそうよねーっ!

と、悲観したが、

肝心の着物はというと、特段かび臭くもなく、虫食いもぱっと見では見当たらない。

よかった…。

 

それもこれも、友人でありわたしの着物アドバイザーでもある

M女史が荷造りをしてくれたからだ。

ありがとう、M女史。

 

そんなこんなで、

わたしは虫干しをしています。

襦袢のたたみ方を忘れながら…。