考えるマカロニ

atsu-atsuの脳内のシナプスのお遊戯を文章化したものです。

“みんな”大好きブルーベリー

 

f:id:atsu-atsu:20220715223902j:image

 

お向かいさんから電話があって

「旦那さんに頼みたいことがあるけんど〜」

聞いてみれば、

ブルーベリーの木に鳥が来て

熟れたのを食べてしまうのでネットをしたい、とのこと。

夫は不在だったので、わたしが出動。

長袖シャツ着てもんぺ履いて長靴履いて手袋はめて、

麦わら帽子もかぶってお向かいさんの畑に駆けつけた。

 

作業内容は、金属のパイプにネットをくくりつけて

それをあっちの木とこっちの木にひっかけて

ブルーベリーの目隠しをする、というもの。

お向かいさんの指示のもと、うんこらさとがんばった。

金属パイプはなかなか重くて、外は暑くて、

短い時間で大量の汗をかいた。

 

なんとかネットをひっかけることができた。

次に、もう1つのネットを、鳥がよく入り込んでいる箇所に

かぶせるというミッションが与えられた。

ブルーベリーの木の下にもぐりこみ、

そこからすっくと立ち上がり、

木の枝の隙間からネットを上に出し、そこで広げる、

という作業を、的確な指示のもとに行った。

 

男手に頼ることなく、女手にてミッション完了!

「取っていっていいで〜」

とのお許しをいただいたので、喜んでブルーベリーを採らせていただく。

できるだけ黒いのを探して取っていたら、

「ブ〜〜ン」と羽音が!!

ハチである。

ハチがわたしの麦わらの上で怒って飛んでいるのである。

 

そう、そうだった。

このブルーベリーの木をお向かいさんが剪定していたときに、

どうやら巣があったらしく、

お向かいさんがハチの群れに襲われ、

3箇所も刺されて病院送りとなったのだった。

その話を聞いたのが1週間ほど前だっただろうか。

やっぱりまだハチはいたのだ!!

 

もう怖くて怖くて、

「やーっ、やーっ」と得意の悲鳴をあげまくり、

お向かいさんの失笑も買いつつ、

ただひたすらに、帽子の中にできるだけ隠れ、

肌を見つけられないようにとちぢこまり、

「ン〜、ン〜」と羽音の真似をして

(これは娘の青空自主保育で習ったハチからの逃れ方)

しばらくしたら、羽音が聞こえなくなったので

そろそろ…と木の下から這い出た。

 

果たしてハチには刺されずに済んだ。

ホッ。

これ以上採らない方がいいというメッセージだわと思い、

退散することにした。

 

採らせてもらったブルーベリーはいま、冷蔵庫で眠っている。

明日、ヨーグルトに入れて食べようかな。

楽しみ楽しみ。