神様
娘のあさがおが咲いた。
学校で栽培しているあさがおの、間引きのうちの1本を家で育てているのだ。
ひらひらのスカートみたいで、きれいだな。
娘にまつわることは全部きらきらと輝いている。
そういう存在が家にいることは本当に、
神様がひとり、一緒に住んでくれているみたい。
今週は人生初のシロアリ騒動が起こった。
フローリングの居室にずっと置いていた段ボールを動かしたら、
シロアリの群がいた。
いままで発したことのない悲鳴が出た。
段ボールに入れていた過去の日記や手帳がシロアリにかじられていた。
でも、不幸中の幸いで、子どもが生まれてからの日記は残った。
その日記は、いつかわたしがおばあちゃんになったら読み返す。
いや、その前に、娘が巣立ったときにも、読み返すかもしれない。
神様がいた日々の、詳しい記録として。
悲しいことや困難なこともある。
気が滅入ることもある。
でも娘は元気だ。
輝くいのち。
わたしはそれを分けてもらって、
今日も元気に生きている。