考えるマカロニ

atsu-atsuの脳内のシナプスのお遊戯を文章化したものです。

母を眺める

 

 

本屋で、自己肯定感の低い人のための何々、というようなタイトルの本を手に取った。

わたしは自己肯定感が低いつもりはないが、本にあるチェック項目をみると、

たくさん当てはまっていた。

しかしその本で自分を変えようと思っていたわけではない。

何か自分の思考に役立つヒントを探していた。

 

その目的とは別に、本の中に興味深い言葉を見つけた。

「自己納得感」だ。

 

自分が、ただ生きているだけで、これでいいと思えている感覚のことらしい。

その言葉に出会ってから10時間以上経った今、

ふと母のことを思い出した。

母は、自己納得感があるのではないか。

 

わたしは、常により良い暮らしをしようと思っている。

経済的に豊かになるということではなくて、

例えば、使っていて気持ちの良い道具を使いたい。

自分の感覚に合う服を着たい。

例えばそんなことだ。

母だってそう思うだろうが、

母とわたしが違うのは、

その目的のためにしつこくネット検索したりしないことだ。

 

わたしは目を皿のようにして、いろんなレビューを読みまくる。

それを参考にして、ベストと思われるものを選ぶ。

母は、そんなことをしない。

そもそもインターネットというものに一切関わっていない。

 

でも母は、父が遺してくれた家があり、そこで気ままに暮らせていることに、

納得している気がする。

あるものに感謝して過ごしているように思える。

インスタグラムで参考になる投稿を探すこともないし、

そこから芋づる式に欲しいものを広げたりしない。

 

うーん。

うーんである。

 

ここから先は、各人の思索の時間としましょう。

なぜなら、わたしはドラマを見ている途中でこのことを思いつき、

今、ドラマの続きが気になって仕方がないのである。

そんなわけで、アディオス、アミーゴ!